参考とすべきもの


[ コーチの心構え | コーチの落とし穴 | コーチの役割 | 7つの心得 ]

< topへ戻る >

■こんなコーチを心がけよう (「クリエイティブサッカーコーチング」から引用・抜粋)
・オープンマインドはとても重要な要素
 指導者がオープンマインドになれなければ選手もオープンマインドになれるはずがありません。
・励ます指導を心掛けよう
 恐怖指導の原因は指導者自身の恐れです。知識の欠如や指導力の無さ故、質問しにくい雰囲気をつくってしまう。励ます指導を実践するには、コーチ自身が正しい知識で的確に示せるように整理しておくべきです。
・頭ごなしの命令ではなく、選手が納得できる指導を
 頭ごなしの命令ではクリエイティブな選手は育ちません。内面に働きかけ、選手自身の判断で行動できるように促しましょう。そのためには、それぞれの課題を理解し整理することが不可欠です。
 「そこはこうしろ!」「いいから言われたとおりにやれ」 …×
 「それはこんなに損だよ」「こうすればこんなに得だよ」…○
・MTM[Match-Training-Match]の流れをトレーニングに生かそう
 ゴールを獲得するには各プレーでの逆算が必要です。この逆算は選手育成でも同じです。
完成期に目標とする選手になるためには、各年代で何を完成させておくべきかの逆算が必要です。「今何をすべきかが」が明確になるでしょう。1日の練習でも最後のゲームから逆算して組み立ててみましょう!
・まずはやらせて、ミスを出させてあげよう! ミスをしたらコーチの出番!
 練習前の長い説明は、選手のやる気を減退させます。先に解決法を与えるのではなく、選手自身が解決できる能力を身に付けられるようにしましょう。そのためには、出てくるミスを大切にしてなくてはなりません。特にMTMのはじめのゲームでミスが顕在化されるような工夫します。ミスをして困っている時の指導こそ最大の効果がえられます。
・ゲームの中で指導できるように
 実戦的な技術を養成するには、実戦的な状況の中で高めることがベスト。そのためにはゲーム(スモールサイド)をうまく活用して、ゲーム中に指導できる能力を身につけましょう!
・的を絞った指導を心掛けよう
 練習にはテーマが必要。指示もテーマに沿ったものにしましょう。出てきた問題に逐一指摘しないように!
・よい手本となろう
 フェアプレーは教育にとって非常に大切です。しかし大切なのは言葉以上に指導者の態度です。
「フェアプレー」を何度言い続けても、「何で今のがファウルなんだ」などという指導者の一言で、選手たちはそちらになびきます。指導者の発言以上に大切なのが指導者の「行い」です。

< topへ戻る >

■コーチの陥りやすい落とし穴 (「クリエイティブサッカーコーチング」から引用・抜粋)
・行動の前に長々と説明をしてしまう
  練習前に練習の組立法や要点までを長々と説明すべきではありません。説明よりも選手を実際に動かしながら、出てきたプレーに応じて1つずつ要点を理解させていくべきです。
・意味もなくボール無しのトレーニングを行う
 トレーニングにおける最大の動機付けはボールです。ウォームアップや体力のトレーニングでもボールを使う方が高い動機付けを保持できます。
・技術や戦術の練習がフィジカルトレーニングになってしまう
  目的に応じた負荷とインターバルを設定して、トレーニングが意図しない方向へ流れないようにしましょう。
・課題を決めたにもかかわらず、出てきた問題に逐一指摘してしまう
  課題以外を指摘すれば課題はボケてしまいます。課題に的を絞った指導には忍耐が必要です。
・チームの現状把握に失敗し、課題の選択を誤ってしまう
  闇雲に高度なものを追いかけるのではなく、チームの現状をしっかりと分析して、最も必要なことを課題にしてトレーニングしましょう。
・複雑な練習のために理解するだけで精一杯の状況に追い込んでしまう
  目新しいメニューをただ単に行わせても、理解するだけで精一杯では効果がありません。シンプルなトレーニングを有効に活用すべきです。
・ボールを追い回してしまい、全体が観察できなくなる
 全体を見渡せる位置で観察すべきです。オフザボールが大切であることはいうまでもありません。
・ゲームフリーズでの指導ができず、練習終了後に長々と話をしてしまう
  練習後にすべてを振り返り、「あの時はもっと...」と、まとめて抽象的な話を長々としても効果は少ない。選手が理解できないばかりか、理解できても即座に修正する機会がない。ゲームフリーズ技術を活用しましょう。
・ゲームフリーズした時、長々とした話でゲームの興味を低下させてしまう
  ゲームフリーズは効果的な指導法ですが、時間の経過とともにゲームに対する興味や闘志は低下してしまいます。あらかじめ要点を頭の中で整理しておき、ポイントをすばやく単純に説明しましょう。

< topへ戻る >

■ジュニアコーチの役割 〜ヤン・ハンセン〜  (「ジュニアサッカーバイブル」から引用・抜粋)
  ・子供達はあなたのものではない

・子供達はサッカーに夢中だ。

・子供達はあなたと共にサッカー人生を歩んでいる。

・子供達から求めるものはあっても、求めてはいけない。

・あなたの欲望を子供達を介して満たそうとしてはならない。

・アドバイスはしてもあなたの考えを押しつけてはいけない。

・子供達の体を守ろう。でも子供達の魂までは踏み込んではいけない。

・あなたも子供心になろう。でも大人のサッカーをさせてはいけない。

・子供達のサッカー人生をサポートすることは大切だ。でも自分で考えさせることが必要。

・子供達を教え導くことはできる。でも勝つことが大切か否かを決めるのは子供達自身。


< topへ戻る >

■少年サッカーの7つの心得  (「ノルウェーサッカー協会のジュニア育成スローガン」から引用・抜粋)
・サッカーは「遊び」であり、「楽しく」なくてはならない。
 サッカーが生活の一部となるように、遊びとして楽しめるよう手助けをしましょう。
大人は、「試合結果」ではなく、選手たちがプレーを楽しむ姿に満足しましょう。
・最も大切なことは、仲間と一緒にプレーすることです
 子供の頃、公園でサッカーやキャッチボールを友人とするのがとても楽しかったはずです。仲間と一緒にサッカーすることはとても大切です。この友情がチームスピリットを築いていくことになります。
・すべての少年に同じ時間プレーさせてあげて下さい!
 ベンチに座っていてうまくなる少年はいません。一方でどの少年が将来優れた選手になるのかも判りません。「少年のスター=大人のスター」になることはむしろ稀です。
どの少年にも可能性があり、また少年の大会がサッカー人生の最終目標でもありません。ですから、みんな同じ時間プレーできるように、そして色々なポジションを経験させて下さい。
・「勝ち」と「負け」の両方を学ばせて下さい!
 すべての競技には必ず「勝ち」と「負け」があります。その両方を受け入れることを学ばせて下さい。団体競技では、勝利は自分のものとして、負けは皆で分け合えばよいのす。
・対外試合よりも、クラブでの練習を!
 少年サッカーでは対外試合よりも練習(スモールサイド)や個人練習が大切です。対外試合が多すぎるとこれらの妨げになってしまいます。10歳以下の少年は年間20試合以下、11〜12歳なら年間25試合以下にすべきです。ホームエリアで楽しく行える工夫をしましょう。
・バラエティーに富んだ活動も大切!
 幅広いスポーツ経験はサッカーの技術向上に役たちます。他のスポーツも勧めてください。それによって練習に1年を通しては参加できなかった少年でも、チームの中で同様にプレーできるように配慮することも大切です。様々な行動を尊重してあげることがプラスになります。
・少年にとっての「楽しいサッカー」を一緒に作りあげていきましょう
 「またゲームをしたい」と思えるような経験をさせてください。ゲームの中で自分の役割や身体面の強化を図りましょう。またすべての少年がサッカーを楽しんでいるかどうか確認しましょう。
指導者は、プレーだけでなく、すべての手本であることを忘れないでください。少年は“真似の天才”です。あなたの言葉ではなく、「行い」を真似るのです。